こんにちは、しゅのです。
- スケールって何?
- CDEFGAB(ドレミファソラシド)って7音じゃないの?
という疑問を持つ方に向けて、この記事ではドレミファソラシドに隠された12個の音やスケールについて解説していきます。
理論と聞くと固い感じがしますが、基礎的な内容を知るだけでもギターの上達に直結します。覚えておいて損はないので、是非ご覧になっていって下さい。
- CDEFGAB(ドレミファソラシド)に隠された12個の音がわかる
- スケールとはどんなものかがわかる
内容に入る前におさらい
前回の記事で「音程・度数」について基礎を解説しました。今回の内容を理解するために必要な部分は以下になります。理解が足りない部分があれば、是非こちらの記事もご覧ください。
- CDEFGAB(ドレミファソラシ)から次のドまでを1オクターブという
- この1オクターブの中に音は12個ある
1オクターブの12個の音とは?
それでは、早速1オクターブの中に含まれる「12個の音」についてみていきましょう。
ギターを実際に手に取って、確認してみよう!
わかり易くするために、今回はギターの5弦だけを使います。それでは、皆さんに質問です。
5弦3フレットのCの音から1オクターブ上の音である5弦15フレットのCの音までに、音は何個ありますか?
一緒にギター指板上で確認してみましょう。
結論から言うと、こちらの画像のように「12個の音がある」ことがわかります。
(15フレットのCは1オクターブ上なので数えません。その手前まででOKです。)
12個の音の表し方
それでは、この「12個の音(特にドレミファソラシド(CDEFGAB)以外)はどのように表すのか?」を見ていきましょう。
これは、「#(シャープ)」と「♭(フラット)」という記号を使って表すことができます。以下説明していきます。
#(シャープ)を使って表す
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
ドイツ語 | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B |
イタリア語 | ド | ド# | レ | レ# | ミ | ファ | ファ# | ソ | ソ# | ラ | ラ# | シ |
CとDの間をC#, DとEの間をD#というように、元々の音から「半音高い」という意味を表す記号である#(シャープ)を使って表のように表すことができます。
実際にギターの5弦のフレット上で見てみるとこのように表されます。EとF、BとC間にはシャープの音は存在しません。(これはもうそういうものなので、今は深く考えなくてOKです)
♭(フラット)を使って表す
#(シャープ)が「半音高い」を表すのに対して、♭(フラット)という「半音低い」を表す記号も存在します。
このフラットを使っても同様に表すことができます。同じように表に示します。
言語 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ドイツ語 | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B |
イタリア語 | ド | レ♭ | レ | ミ♭ | ミ | ファ | ソ♭ | ソ | ラ♭ | ラ | シ♭ | シ |
#と♭の区別は?
- #(シャープ):半音上
- ♭(フラット):半音下
C#とD♭って同じ場所だけどどういうこと?
このような疑問も持った方もいるかと思います。
「Cの半音上であるC#」と「Dの半音下であるD♭」は同じ音です。
「表し方が#とか♭とか2つあるのはなんで?」となるところではありますが、どちらも使われるものなのでこの機会に覚えてしまいましょう。
この段階では、この記号の意味とC#とD♭が同じ音ということが理解できればOKです。今後区別が必要なことが出てきた際には、その時にまた詳しく説明していきます。
CDEFGAB(ドレミファソラシド)はスケール?
実は、皆さんに馴染みのある「ドレミファソラシド」は「スケール」になっています。
スケールとは:「音の並び方」を指す単語で、日本語では「音階」などと訳される。基準の音から順番に、1オクターブ内の音を並べたもの。
スケールって何?なんで12個の音からいくつかの音を取り出して使うの?
急にスケールとか言われてもよくわからないですよね。。簡単に解説していきます。
ここで、実際にギターを手に取って、5弦の3フレットから15フレットの音全てを使って順番でもランダムでもいいので、適当になぞってみましょう。
どうですか?全然音楽的ではないですよね?
機械的に音を並べた感じで、情緒もへったくれもないです(笑)
スケールというのは、簡単にいうと12個の音の中から音楽的になるように、ある一定のまとまりを感じられるように使う音を厳選する「音のパッケージ」のようなものです。
音楽的に表現するために、スケールが作られたと考えるとわかりやすいと思います。
では逆に、ここでCメジャースケールを弾いてみましょう!(スケールの1つですよね)
とても音楽的であることが体感できるかと思います。
スケールには色々なものが存在しますが、この最も有名であろう「Cメジャースケール」は
12個の音から「C D E F G A B」の7つの音を選んだもの
です。以下図に示します。
今の段階ではCメジャースケールが音のパッケージであり、スケールを使うことで「音楽的な表現ができる」ということを体感した上で、概要を理解できていればOKです。
Cメジャースケール凄い!響きも美しい✨
練習問題
以下練習問題を用意しましたので、もしよければ挑戦してみて下さい。
① CDEFGAB(ドレミファソラシ)の中に音は何個あるか
② 「半音高い」「半音低い」を表す記号はそれぞれ何か
③ 音楽的になるように、ある一定のまとまりを感じられるように使う音を厳選する音の「パッケージ」のようなものを何というか
まとめ
この記事では以下のことを解説しました。
- CDEFGAB(ドレミファソラシド)の中には12個の音が存在する(#とbでの表し方)
- CDEFGAB(ドレミファソラシド)はスケールである
- スケールとは12個の音から使う音を厳選したパッケージのようなものであり、音楽的に表現するために作られた
他にどのようなスケールがあるのか? C以外から始まる時はどうなるの?など鋭い方は色々と疑問に思うことでしょう。
そういった話は、また「インターバル」などを説明したあとで紹介しようと思います。(インターバルがわかると簡単に理解ができるためです)
今回はここまで理解してもらえたら嬉しいです!
それでは、また。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
P.S.
現段階では知識で足りない部分もありますが、以下記事でコード進行を度数・ディグリー表記で捉える方法について解説しています。気になる方はこちらも是非チェックしてみてください。
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