こんにちは、しゅのです!
突然ですが、皆さんはギターを弾く時コード進行を調べますか?
多くの人はネットで「〇〇(曲名) コード進行」などで調べたりすると思います。(耳コピができる人は調べないかもしれませんが)
調べて出てきたコード譜を見て曲の練習をしていると思いますが、なかなか一筋縄ではいかないものですよね。Cコード、次はF、G7→C・・・。など一生懸命1つずつコードを覚えると思いますが、毎回押さえ方や順番を覚えるのは大変ですし、すぐ忘れてしまいますよね。
そこで、一つずつコードの押さえ方を調べ直したりせず、なおかつコード進行(弾き方)を覚えやすい方法を紹介します!
度数表記とは
まず、コード進行を覚えるために有用な方法を理解するにあたり必要となるのが「キー」と「ダイアトニックコード」の知識です。
ロックやpopsはダイアトニックコードと呼ばれる7つのコードを中心に曲が作られており、各コードがダイアトニックコードの何番のコードなのか?ということを理解することで、コード進行を度数表記で表すことができます。
「キー」と「ダイアトニックコード」の知識については、色々な方がわかりやすい解説をしてくださっているため、今回は割愛させていただきます。実際にキー、ダイアトニックコードの考え方を使ってコード譜を度数表記に変換したものを投稿しています。(↓ぜひチェックしてみてください)
度数表記の簡単な例
とはいえ、コードを度数表記にするって具体的にどういうこと?となってしまうと思うので、まずは簡単なコード進行で考えてみましょう。
C → F → G → C
この曲のキーはCとします。
キーがCのダイアトニックコードを確認してみます。
Key C: C Dm Em F G Am Bm(b5) ディグリー表記: Ⅰ Ⅱm Ⅲm Ⅳ Ⅴ Ⅵm Ⅶm(b5)
そうすると、Cは1番目、Fは4番目、Gは5番目のコードであることがわかります。
そこで、このコード進行を度数表記に変換すると以下のようになります。
(ⅠとかⅡの数字の表記方法はコード進行で一般的に用いられる書き方になります)
Ⅰ → Ⅳ → Ⅴ → Ⅰ
ギターの指板でそれぞれの位置関係を確認して、後はメジャー/マイナーの押さえ方でコードを押さえる位置を変えるだけでこのコード進行を弾くことができます。
Ⅰのコードをキーの音の位置に合わせて、あとは平行移動させていくことで各コードを弾くことができます。今回はキーがCなので、Ⅰの場所をギターのフレット上のCの場所に合わせて下さい。
Cの音は6弦8フレット、5弦3フレットなので、実際の図で表すと以下になります。
![ギター指板の音名](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-06-11.36.13.png)
6弦8フレットも悪くはないのですが、ここから始めるとだいぶ高い音になってしまうので、今回は5弦3フレットを使って弾いてみましょう。
実際のコードの押さえる位置は次のようになります。
![I, Ⅳ, Ⅴコードの押さえ方(Cメジャー、Fメジャー、Gメジャー)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-06-14.37.24-1024x485.png)
5弦がルート、6弦がルートの時の押さえ方は以下になります。赤丸の位置がルートと呼ばれるのですが、そこが5弦のときと6弦のときで押さえ方が異なるため気をつけて下さい。
コードをそれぞれ独立したものとして考えるより、このように数字で考えた方がわかりやすくないですか?
押さえる場所が違うだけで押さえ方は同じなので、だいぶ楽になりますよね。
![5弦ルートのメジャー・マイナーコードの押さえ方](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-05-23.48.40-1024x605.png)
![6弦ルートのメジャー・マイナーコードの押さえ方](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-05-23.48.24-1024x601.png)
キーが変わった時はどうなる?
それでは、キーが変わった場合についても考えてみましょう。
例えばキーがAの場合、実際のコード進行は以下のようになります。
A → D → E → A
そのままコードを見てみると、全てのコードがガラッと変わっているように見えます。ただ、これを度数表記で考えると、コード進行はそのまま同じです。ここで、Aのダイアトニックコードを確認してみましょう。
Key A: A Bm C#m D E F#m G#m(b5) ディグリー表記: Ⅰ Ⅱm Ⅲm Ⅳ Ⅴ Ⅵm Ⅶm(b5)
Ⅰの場所をAの音の位置に合わせて、各コードをそのまま押さえるところをずらす(平行移動)させることで、キーがCの時とまったく同じ押さえ方で弾くことができます。
このように度数表記でコード進行を捉えることによって、無限に存在するコードの押さえ方を各々独立して覚える必要がなくなります。また、数字や位置関係で把握することで、わかりやすいだけでなく、コード進行の覚えやすさも格段にアップします。
特に、ギターは指板と度数がリンクしており位置関係での把握がしやすいため、それさえ理解できればコード進行の理解や定着も早くなりとても便利です。
まとめ
今回は、「コード進行を度数表記することができること」また「短いコード進行で実際どのように度数表記に変換できるのか」ということについて解説しました。
実際に曲のコード譜を度数・ディグリー表記に直したものを作成して投稿していますので、ぜひこちらもご覧ください。
「コード全然覚えられない…。何か良い方法ないかな、、」という悩みを持っている人がいたら、是非実際にギターで曲を弾いてみて、度数表記の有用性を体感してみましょう。
それでは、また〜。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
〜音楽理論基礎の記事はこちら〜
・音程・度数とは?ギタリスト向け音楽理論解説 第1回【初心者にもわかりやすく】
・12個の音・メジャースケールとは?ギタリスト向け音楽理論解説 第2回【初心者にもわかりやすく】
・12個の度数(音程)・メジャー/マイナーの度数とは ギタリスト向け音楽理論解説第3回【初心者にもわかりやすく】
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