メジャースケール・インターバル・#,♭とは?ギタリスト向け音楽理論解説 第2回【初心者にもわかりやすく】

メジャースケール・インターバル・♭とは?ギタリスト向け音楽理論解説-第2回 音楽理論

こんにちは、しゅのと申します。

この記事はこんな方にオススメ!
  • スケールってなに?
  • インターバルってなに?
  • メジャースケールってなに?

これらの疑問を持つ方に向けて、この記事ではスケールインターバルメジャースケールドレミファソラシドに隠された12個の音について解説していきます。

理論と聞くと固い感じがしますが、基礎的な内容を知るだけでもギターの上達に直結します。覚えておいて損はないので、是非ご覧になっていって下さい。

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内容に入る前に

前回の記事で「音程・度数」について基礎を解説しました。今回の内容を理解するために必要な部分は以下になります。理解が足りない部分があれば、是非こちらの記事もご覧ください。

  • CDEFGAB(ドレミファソラシ)から次のドまでを1オクターブという
  • この1オクターブの中に音は12個ある

全音と半音

本記事の内容である「12個の音」「スケール」を理解するために大切な知識を先に解説します。

ド(C)・レ(D)」と「ミ(E)・ファ(F)」の2つの音程を比較してみましょう。これらは何度の関係でしょうか?(度数についてはコチラを参照ください)

2度の関係(ド・レ、ミ・ファ)

どちらも1つ離れた音同士なので、2度の関係です。ここで、ギターの指板上で音の位置関係を見てみましょう。このように、実は同じ2度でも遠い2度近い2度があることがわかります。

2度の関係(ド・レ、ミ・ファ)指板上

遠い2度は「全音」、近い2度は「半音」という名称があります。こちらは一般的に使われている用語になるので、是非頭に入れておきましょう。

「ドレミファソラシド」の全音・半音の関係

さきほど「ド(C)・レ(D)」と「ミ(E)・ファ(F)」の2つの音程を確認しました。続いて「ドレミファソラシド(CDEFGABC)」の全ての全音・半音の関係を確認していきます。

楽譜(五線譜)見ただけでは、全音と半音の関係がわかりづらいです。そのため、ギター指板上に置き換えて考えてみましょう。

ドレミファソラシド(五線譜、指板上)

「ド(C)・レ(D)」、「ミ(E)・ファ(F)」、「ソ(G)・ラ(A)」がそれぞれギター指板上でフレット1つ分 or フレット2つ分の関係かどうかで半音か全音かを判断できます。図を見ると一目瞭然です。

  • ド(C)→ レ(D) :全音
  • レ(D)→ ミ(E) :全音
  • ミ(E)→ ファ(F):半音
  • ファ(F)→ ソ(G):全音
  • ソ(G)→ ラ(A) :全音
  • ラ(A)→ シ(B) :全音
  • シ(B)→ ド(C) :半音

これで、「ドレミファソラシド」の隣り合う音の半音・全音の組み合わせがわかりました。

下の「ド(C)」から「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」の並び順になっていることがわかります。

また、音楽理論において、2つの音の間の音程(距離)を『インターバル』と呼びます。音程は、音の高さがどれだけ離れているかによって決まりますが、インターバルは、メロディーやハーモニーを理解するために非常に重要な概念です。

「ドレミファソラシド」のインターバルは「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」の並びとなります。

よく書籍等でも述べられるのですが、「全、全、半、全、全、全、半」と覚えると覚えやすいです。

「ドレミファソラシド」のインターバルは、「全、全、半、全、全、全、半

「ドレミファソレシド」には12個の音がある?

それではここからは、1オクターブの中に含まれる「12個の音」についてみていきましょう。

しゅの
しゅの

ギターを実際に手に取って、確認してみましょう!

わかり易くするために、今回はギターの5弦だけを使います。ここで、質問です。

5弦3フレットのCの音から1オクターブ上の音である5弦15フレットのCの音までに、音は何個ありますか?

一緒にギター指板上で確認してみましょう。

結論から言うと、12個の音があることがわかります。(15フレットのCは1オクターブ上なので数えません。その手前まででOKです)

1オクターブの中に12個の音がある図(ギター指板上)

12個の音の表し方

それでは、この「12個の音(特にドレミファソラシド(CDEFGAB)以外)はどのように表すのか?」を見ていきましょう。

これは、「#(シャープ)」「♭(フラット)」という記号を使って表すことができます。以下説明していきます。

#(シャープ)を使って表す

123456789101112
英語CC#DD#EFF#GG#AA#B
イタリア語ド#レ#ファファ#ソ#ラ#
12個の音名

CとDの間をC#, DとEの間をD#というように、元々の音から半音高いという意味を表す記号である#(シャープ)を使って表のように表すことができます。

12個の音の音名(ギター指板上)

実際にギターの5弦のフレット上で見てみるとこのように表されます。EとF、BとC間にはシャープの音は存在しません。(これはもうそういうものなので、深く考えなくてOKです)

♭(フラット)を使って表す

#(シャープ)「半音高い」を表すのに対して、♭(フラット)という「半音低い」を表す記号も存在します。

このフラットを使っても同様に表すことができます。同じように表に示します。

123456789101112
英語CD♭DE♭EFG♭GA♭AB♭B
イタリア語レ♭ミ♭ファソ♭ラ♭シ♭
12個の音名

#と♭の区別は?

  • #(シャープ):半音上
  • ♭(フラット):半音下
理論を学ぶ犬
理論を学ぶ犬

C#とD♭って同じ場所だけどどういうこと?

このような疑問も持った方もいるかと思います。

「Cの半音上であるC#」「Dの半音下であるD♭」同じ音です。
「表し方が#とか♭とか2つあるのはなんで?」となるところではありますが、どちらも使われるものなのでこの機会に覚えてしまいましょう。

この段階では、この記号の意味とC#とD♭が同じ音ということが理解できればOKです。今後区別が必要なことが出てきた際には、その時にまた詳しく説明していきます。

スケールとは

実は、皆さんに馴染みのある「ドレミファソラシド」は「スケール」になっています

『スケール』とは、「音の並び方」を指す単語で、日本語では「音階」などと訳される。基準の音から順番に、1オクターブ内の音を並べたもの。

理論を学ぶ犬
理論を学ぶ犬

スケールって何?なんで12個の音からいくつかの音を取り出して使うの?

急にスケールとか言われてもよくわからないですよね。。簡単に解説していきます。

ここで、実際にギターを手に取って、5弦の3フレットから15フレットの音全てを使って順番でもランダムでもいいので、適当になぞってみましょう。

どうですか?全然音楽的ではないですよね? 機械的に音を並べた感じで、情緒もへったくれもないです(笑)

スケールというのは、簡単にいうと12個の音の中から音楽的になるように、ある一定のまとまりを感じられるように使う音を厳選する「音のパッケージ」のようなものです。

音楽的に表現するために、スケールが作られたと考えるとわかりやすいと思います。

インターバルが「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」となっているスケールのことをメジャースケールと呼びます。「ドレミファソラシド」です!

そして、「ド」つまり「C」の音から始まるメジャースケールを「Cメジャースケール」と呼びます。

「Cメジャースケール」を聞いてみましょう!

とても音楽的であることが体感できるかと思います。

スケールには色々なものが存在しますが、この最も有名であろう「Cメジャースケール」

12個の音から「C D E F G A B(ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド)」の7つの音を選んだもので、

インターバルは「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」となっているスケールです。

以下図に示します。

Cメジャースケール(ギター指板上 5弦の一部)

今の段階ではCメジャースケール音のパッケージであり、スケールを使うことで音楽的な表現ができるということを体感し、概要を理解できていればOKです。

しゅの
しゅの

『Cメジャースケール』凄い!響きも美しいです✨

理論を学ぶ犬
理論を学ぶ犬

すごい!音楽してるって感じるよ♪

練習問題

以下練習問題を用意しました。是非チャレンジしてみて下さい。

① 2つの音の間の音程(距離)を何と呼ぶか

答え
インターバル

② フレット1つ分、フレット2つ分の音程をそれぞれ何と呼ぶか

答え
半音 / 全音

③ CDEFGAB(ドレミファソラシ)の中に音は何個あるか

答え
12個

④ 「半音高い」「半音低い」を表す記号はそれぞれ何か

答え
#(シャープ) / ♭(フラット)

音楽的になるように、ある一定のまとまりを感じられるように使う音を厳選する音の「パッケージ」のようなものを何と呼ぶか

答え
スケール

⑥ 「ドレミファソラシド」のインターバルは何か

答え
全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音

まとめ

この記事では以下を解説しました。ここまでお疲れ様でした!

  • 同じ2度でも遠い2度と近い2度があり、それぞれ「全音」「半音」と呼ぶ
  • ドレミファソラシ(CDEFGAB)の中には12個の音が存在する(#と♭での表し方)
  • ドレミファソラシド(CDEFGABC)はスケールである
  • スケールとは12個の音から使う音を厳選したパッケージのようなものであり、音楽的に表現するために作られた
  • ドレミファソラシド(CDEFGABC)のインターバルは「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」

他にどのようなスケールがあるのか? C以外から始まる時はどうなるの?など鋭い方は色々と疑問に思うことでしょう。

そういった話は、以下記事で解説しています!コチラも是非ご覧ください。

今回はここまで理解してもらえたら嬉しいです!それでは、また。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

現段階では知識で足りない部分もありますが、以下記事でコード進行を度数・ディグリー表記で捉える方法について解説しています。気になる方はこちらも是非チェックしてみてください。

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この記事を書いた人
しゅの

名前:しゅの
職業:ソフトウェア開発
年齢:20代
出身:千葉県
趣味:ギター、カラオケ、アニメ、動物を愛でること

ギター上達に長年悩んでいましたが、音楽理論に出会いギターが何倍も楽しくなりました!
学んだことを共有したいと思いブログを開始。
ギター歴は8年。学生時代にバンドを組み50回以上のライブ経験あり。

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