こんにちは、しゅのと申します。
この記事では、大人気曲であるフジファブリックさんの「若者のすべて」（1番）を度数表記に変換したコード譜を作成しました。本記事では、コード譜と使用するコードの押さえ方について解説します。（作詞・作曲：志村正彦）
「度数表記でコード進行を把握」できると、様々なコードが簡単に押さえられるようになります。その結果、色々な曲をより簡単に弾くことができるようになったりと嬉しいことが沢山ありオススメです。
それでは、コードを見ていきましょう。
原曲はこちら↓
「若者のすべて」コード譜
それでは、コード譜（通常表記）とコード譜（度数表記）を解説していきます。
度数表記でコード進行を把握できるよう、是非チャレンジしてみて下さい。
今回の曲の「キー（Key）はC#メジャー」です。「キー（Key）=C#メジャー」のダイアトニックコード一覧を次の表に示します。
コード譜（通常表記）とコード譜（度数表記）で各コードがどのように対応しているか気になる方はこちらをご覧いただけるとわかるようになっています。
| Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm-5 |
| C# | D#m | Fm | F# | G# | A#m | Cm-5 |
| ⅠM7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | ⅣM7 | Ⅴ7 | Ⅵm7 | Ⅶm7-5 |
| C#M7 | D#m7 | Fm7 | F#M7 | G#7 | A#m7 | Cm7-5 |
〜コード譜の見方について〜
・”｜”は「1小節の区切り」を表しています
・歌詞は参考に一部掲載としています（パートを把握するためにご活用ください）
コード譜（通常表記）
Key＝C#メジャー
[イントロ]
｜C#｜F#｜C#｜F#｜
｜C#｜F#｜C#｜F#｜
[Aメロ]（♪真夏のピークが去った〜）
｜C#｜F#｜C#｜F#｜
｜C#｜F#｜C#｜C#｜
｜C#｜F#｜C#｜F#｜
｜C#｜F#｜C#｜C#｜
[Bメロ]（♪夕方5時のチャイムが〜）
｜F#M7｜F#M7｜C#｜C#｜
｜D#m7｜D#m7｜C#｜C#｜
｜F#M7｜F#M7｜C#｜C#｜
｜D#m7｜G#｜C#｜C#｜
[サビ]（♪最後の花火に今年もなったな〜）
｜F#M7｜C#｜D#m7 Adim｜A#m7｜
｜F#M7｜C#｜D#m7 Fm7｜F# G#｜
｜F#M7｜C#｜D#m7 Adim｜A#m7｜
｜F#M7｜C#｜D#m7 Fm7｜F# G#｜
｜C#｜C#｜
コード譜（度数表記）
Key＝C#メジャー
[イントロ]
｜Ⅰ｜Ⅳ｜Ⅰ｜Ⅳ｜
｜Ⅰ｜Ⅳ｜Ⅰ｜Ⅳ｜
[Aメロ]（♪真夏のピークが去った〜）
｜Ⅰ｜Ⅳ｜Ⅰ｜Ⅳ｜
｜Ⅰ｜Ⅳ｜Ⅰ｜Ⅰ｜
｜Ⅰ｜Ⅳ｜Ⅰ｜Ⅳ｜
｜Ⅰ｜Ⅳ｜Ⅰ｜Ⅰ｜
[Bメロ]（♪夕方5時のチャイムが〜）
｜ⅣM7｜ⅣM7｜Ⅰ｜Ⅰ｜
｜Ⅱm7｜Ⅱm7｜Ⅰ｜Ⅰ｜
｜ⅣM7｜ⅣM7｜Ⅰ｜Ⅰ｜
｜Ⅱm7｜Ⅴ｜Ⅰ｜Ⅰ｜
[サビ]（♪最後の花火に今年もなったな〜）
｜ⅣM7｜Ⅰ｜Ⅱm7 #Ⅴdim｜Ⅵm7｜
｜ⅣM7｜Ⅰ｜Ⅱm7 Ⅲm7｜Ⅳ Ⅴ｜
｜ⅣM7｜Ⅰ｜Ⅱm7 #Ⅴdim｜Ⅵm7｜
｜ⅣM7｜Ⅰ｜Ⅱm7 Ⅲm7｜Ⅳ Ⅴ｜
｜Ⅰ｜Ⅰ｜
指板上の度数の位置関係
指板上の度数の位置関係は次のようになっています。今回はKey（キー）が「C#メジャー」のため、C#の音（5弦4フレット）が1度となります。
※ハイフレットにはなりますが「6弦9フレット」もC#で1度です
それでは、各コードの押さえ方について解説していきます。
コードの押さえ方
この曲で使うコードは以下4種類です。
6弦をルートとする押さえ方と5弦をルートとする押さえ方を紹介しており、各コード2種類ずつ押さえ方があります。
コードの押さえ方は以下になります。赤丸はルートの位置を示しており、指板上の度数の位置関係の図を見て、弾きたいコードの番号に赤丸の位置をあわせて弦を押さえて下さい。
例えば、Ⅵのコードを押さえたい場合は「赤丸を6フレットで6弦ルート」または「赤丸を1フレットで5弦ルート」の形で押さえる。という具合です。
このように、度数を利用したコードの押さえ方をすることによって、たとえ音名が異なっていても、同じ種類のコードであれば、”同じ押さえ方” で弾くことができます。
非常に便利な方法なので、是非マスターしちゃってください。
① メジャーコード（□M）
1つ目のコードは「メジャーコード」です。
三和音の基本的なコードで、構成音は「完全1度(P1)、長3度(M3)、完全5度(P5)」の3つです。
② メジャーセブンス（□M7）
続いて、2つ目のコードは「メジャーセブンス」です。
ダイアトニックコードに含まれている四和音の基本的なコードでメジャーコードの方です。
構成音は「完全1度(P1)、長3度(M3)、完全5度(P5)、長7度(M7)」の4つです。
普通の三和音のメジャーコードに、メジャーセブンス（長7度）の音を1つ加えたコードとなっています。
③ マイナーセブンス（□m7）
続いて、3つ目のコードは「マイナーセブンス」です。
ダイアトニックコードに含まれている四和音の基本的なコードでマイナーコードの方です。
構成音は「完全1度(P1)、短3度(m3)、完全5度(P5)、短7度(m7)」の4つです。
普通の三和音のマイナーコードに、マイナーセブンス（短7度）の音を1つ加えたコードとなります。
④ ディミニッシュ（□dim）
続いて、4つ目のコードは「ディミニッシュ（dim）」です。
コード譜などでは「□dim」と表記されます。例えば、ルートがCであればCdim、ルートがEであればEdim、といった表記となります。
ルート音から短3度（半音3つ分）ずつ音を重ねたコードであり、構成音は「完全1度(P1)、短3度(m3)、減5度(♭5)、長6度(M6)」の4つです。
dimコードの押さえ方は以下になります。慣れるまでは少し押さえにくいと思います。一番左のフレットはセーハをすると押さえやすい人が多いと思うので、試して下さい。
「そもそも何を言っているかよくわからない・・」という方へ
ここまでの記事を読んでみて、「何を言ってるかさっぱりわからない・・・」という方はいますか？
そのような方も、全然大丈夫です！
「コード進行を度数・ディグリー表記で理解する方法」について、基本的な内容をまとめた記事を作成していますので、まずは以下内容を読んでみてください。
まとめ
今回は、夏の終わりの定番であり、大人気曲であるフジファブリックさんの「若者のすべて」を度数表記に変換したコード譜を作成し、使われているコードの押さえ方について解説しました。
先月、テレビで特集をして久しぶりにこの曲を聴きまして、相変わらず本当にいい曲だなぁ・・と思い、記事作成に至りました。
度数表記でコードを理解して演奏することは、最初は難しく感じるかもしれません。ただ、この方法を身につけると、コードを簡単に押さえることができたり、音楽理論の解釈にも繋がったり、コード進行を覚えやすくなったりとメリットが沢山あります。
ギターの上達にも繋がりますので、是非挑戦してみて下さい。
以下はお気に入りの音楽理論の学習本です。学習の最初のとっかかりとしては最適な内容となっています。音楽理論に興味のある方はぜひお手に取ってみてください。
暦の上で夏は終わりとなりますが、まだ暑い日は続きそうですね。皆さん、体調には十分気をつけてください。（夏の終わり・・寂しいですね）
それではまた！ 最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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