こんにちは、しゅのです。
この記事では、結束バンドの「ギターと孤独と青い惑星」(TV size)を度数表記に変換したコード譜を作成し、その弾き方について解説します。(作詞:ZAQ 作曲:音羽-Othoha- 「ぼっち・ざ・ろっく」劇中歌)
コード進行を度数表記で捉えることで、様々なコードが簡単に押さえられるようになったり、コード進行への理解が深まったりと、今よりもさらにギターが楽しくなりますよ。
「ギターと孤独と青い惑星」コード譜
それでは、以下コード譜(通常表記)とコード譜(度数表記)を載せます。実際に弾いてみて度数表記でコードを捉えられるようになってみてください。
この曲のキー(Key)は「Aメジャー」です。
そのため「Key:Aメジャー」のダイアトニックコード一覧を以下に示します。
※度数表記での理解がしやすいようにこの記事ではメジャーキーで考えています
コード譜(通常表記)とコード譜(度数表記)でどのようにコードが対応しているか、こちらの表を見るとわかるようになっています。ぜひ、合わせてご活用ください。
● ダイアトニックコード(キー:Aメジャー)
Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm-5 |
A | Bm | C#m | D | E | F#m | G#m-5 |
ⅠM7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | ⅣM7 | Ⅴ7 | Ⅵm7 | Ⅶm7-5 |
AM7 | Bm7 | C#m7 | DM7 | E7 | F#m7 | G#m7-5 |
コード譜の見方のポイント
・”|”は「1小節の区切り」を表しています
コード譜(通常表記)
[Key:Aメジャー]
[イントロ]
|F#m E|A E|F#m E|A E|
|F#m E|A E|D|E|
|F#m|F#m|
[Aメロ](♪突然降る夕立 あぁ傘もないや嫌〜)
|D|D|D|D|
|F#m|F#m|F#m|E|
|D|D|D|D|
|F#m|F#m|F#m|E|
[Bメロ](♪息も出来ない 情報の圧力〜)
|DM7|C#|F#m|A|
|DM7|C#|F#m|F#m|
|DM7|E|F#m|A|
|DM7|E|C#|C#|
[サビ](♪足りない足りない誰にも気づかれない〜)
|DM7|E|F#m|A|
|DM7|C#|F#m|A7|
|DM7|E|C#|F#m|
|DM7|E|F#m|F#m|
|DM7|E|
[アウトロ]
|F#m E|A E|F#m E|A E|
|F#m E|A E|F#m E|A E|
|F#m|DM7|
コード譜(度数表記)
[Key:Aメジャー]
[イントロ]
|Ⅵm Ⅴ|Ⅰ Ⅴ|Ⅵm Ⅴ|Ⅰ Ⅴ|
|Ⅵm Ⅴ|Ⅰ Ⅴ|Ⅳ|Ⅴ|
|Ⅵm|Ⅵm|
[Aメロ](♪突然降る夕立 あぁ傘もないや嫌〜)
|Ⅳ|Ⅳ|Ⅳ|Ⅳ|
|Ⅵm|Ⅵm|Ⅵm|Ⅴ|
|Ⅳ|Ⅳ|Ⅳ|Ⅳ|
|Ⅵm|Ⅵm|Ⅵm|Ⅴ|
[Bメロ](♪息も出来ない 情報の圧力〜)
|ⅣM7|Ⅲ|Ⅵm|Ⅰ|
|ⅣM7|Ⅲ|Ⅵm|Ⅵm|
|ⅣM7|Ⅴ|Ⅵm|Ⅰ|
|ⅣM7|Ⅴ|Ⅲ|Ⅲ|
[サビ](♪足りない足りない誰にも気づかれない〜)
|ⅣM7|Ⅴ|Ⅵm|Ⅰ|
|ⅣM7|Ⅲ|Ⅵm|Ⅰ7|
|ⅣM7|Ⅴ|Ⅲ|Ⅵm|
|ⅣM7|Ⅴ|Ⅵm|Ⅵm|
|ⅣM7|Ⅴ|
[アウトロ]
|Ⅵm Ⅴ|Ⅰ Ⅴ|Ⅵm Ⅴ|Ⅰ Ⅴ|
|Ⅵm Ⅴ|Ⅰ Ⅴ|Ⅵm Ⅴ|Ⅰ Ⅴ|
|Ⅵm|ⅣM7|
指板上の度数の位置関係
指板上の度数の位置関係は次のようになっています。
今回はKeyがAなので、Aの音(6弦5フレット、5弦0フレット)が1度となります。
それでは、ここからは各コードの押さえ方を解説していきます。
コードの押さえ方
この曲で使うコードは以下3種類です。
6弦をルートとする押さえ方と5弦をルートとする押さえ方で2種類ずつ存在します。
そのため、3種類×2=6種類のコードの押さえ方を解説していきます。
各コードの押さえ方は以下になります。赤丸はルートの位置を示しています。
指板上の度数の位置関係の図を参考にして弾きたいコードの番号に合わせて押さえる場所を把握しましょう。
度数表記のコードの押さえ方を活用することによって、音名が異なっていても、同じ種類のコードであれば同じ押さえ方で弾くことができます。
① メジャーコード(□M)
まず1つ目のコードは、メジャーコードです。三和音の基本的なコードで、構成音は「完全1度(P1)、長3度(M3)、完全5度(P5)」の3つです。
ルートを含む一番左側のフレットは人差し指でセーハ(バレーコード)すると押さえ易いので、試して見て下さい。
② マイナーコード(□m)
2つ目のコードはマイナーコードです。こちらも①のメジャーコード同様に三和音の基本的なコードです。構成音は「完全1度(P1)、短3度(m3)、完全5度(P5)」の3つです。
メジャーコードと比べると、3度の音が「長3度→短3度」へと半音低くなっています。
メジャーコードとマイナーコードの構成音の違いはここだけです。コードの構成音を理解することで、コードの暗記もスムーズにできるようになりますよ。
③ メジャーセブンス(□M7)
続いて、3つ目のコードはメジャーセブンスコードです。
ダイアトニックコードに含まれている四和音の基本的なコードです。構成音は「完全1度(P1)、長3度(M3)、完全5度(P5)、長7度(M7)」の4つです。
普通の三和音のメジャーコードに、プラス1音でメジャーセブンス(長7度)の音を加えたコードとなっています。
以下、メジャーセブンスについての補足です。気になる方は、是非ご覧ください。
ロックやポップスで使われている、ダイアトニックコードには三和音と四和音の2パターンが存在します。Key:CとKey:Aのダイアトニックコードを例に以下表に示します。
まずは三和音についてです。
次に四和音についてです。(△7はメジャーセブンスのことを意味しており、よく使われる表現になります)
今回使われているⅣM7はダイアトニックコードの4番目のコードになります。
「ここまでさっぱり何を言っているかわからない・・」という方へ
ここまでの記事を読んでみて、「何を言ってるかさっぱりわからない。。」という方もいるかと思いますが、安心してください。
もしそのような場合は、まずは以下の記事を読んでいただけますと幸いです。
まとめ
今回は、結束バンド(アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』)の「ギターと孤独と青い惑星」を度数表記に変換したコード譜を作成し、その弾き方について解説しました。
とてもロックな曲で爽快感があってかっこいいですよね。3度の音を省略したパワーコードで演奏すると、よりロックの雰囲気が出て楽しいですよ。(パワーコードについては、また別の機会に紹介できたらと思います)
このように、コードを度数表記で捉えられるようになると、曲の雰囲気に合わせて使うコードを変えたりすることもできるようになります。
さらにもっと踏み込んで、コードの構成音も把握できると、色々できることも増えていきギターのさらなる上達にも繋がりますよ。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばとても便利で素敵なギターライフを楽しむことができますよ!
是非、度数表記でのコードの弾き方をマスターしてみてください。
以下、お気に入りの「音楽理論の学習におすすめの本」を紹介しておきます。
この方の説明が本当にわかり易く、理解が進み音楽理論が楽しく学べるようになりました。
その他も色々な記事を書いていますので、よかったら覗いていってもらえたら嬉しいです!
それではまた。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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