こんにちは、しゅのです。
この記事では、NHK連続テレビ小説「虎に翼」主題歌の「さよーならまたいつか!/米津玄師(TVsize)」を度数表記に変換したコード譜を作成し紹介します。本記事では、コード譜とコードの押さえ方について解説します。(歌・作詞・作曲:米津玄師)
度数表記でコードおよびコード進行を把握することができると、様々なコードが簡単に押さえられるようになります。その結果、色々な曲を楽々弾くことができるようになるためとてもオススメです。
原曲はこちら↓ それでは、コードを見ていきましょう〜。
![](http://image.moshimo.com/af-img/0068/000000004153.gif)
「さよーならまたいつか!」コード譜
それでは、ここからはコード譜(通常表記)とコード譜(度数表記)を載せて解説していきます。ぜひ、度数表記でコード進行を捉えられるように挑戦してみて下さい。
今回の曲はKey(キー)がGメジャーです。
Key:Gメジャーのダイアトニックコード一覧を次の表に示します。コード譜(通常表記)とコード譜(度数表記)の対応するコードについてはこれらの表を参照ください。
●ダイアトニックコード(Key:Gメジャー)
Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm-5 |
G | Am | Bm | C | D | Em | F#m-5 |
ⅠM7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | ⅣM7 | Ⅴ7 | Ⅵm7 | Ⅶm7-5 |
GM7 | Am7 | Bm7 | CM7 | D7 | Em7 | F#m7-5 |
コード譜の見方のポイント
・”|”は「1小節の区切り」を表しています
コード譜(通常表記)
Key:Gメジャー
[イントロ]
|CM7|GM7|B7|Em7|
[Aメロ](♪どこから春が巡り来るのか〜)
|CM7|GM7|B7|Em7 E♭m7|
|C/D|C#m7-5|Cm7|D|
|CM7|GM7|B7|Em7 E♭m7|
|C/D|C#m7-5|Cm7|D|
[Bメロ](♪いつの間にか 花が落ちた〜)
|Am7 B7|Em7|Am7 B7|E7|
|Am7 E♭dim|Em7 E♭m7 Dm7 G|
|Am7 D7|G|G|
[サビ](♪誰かと恋に落ちて また砕けて〜)
|CM7 D|Em7 G|CM7 B7|Em7 E E♭m7|
|C/D|C#m7-5 F#7|Cm7|D|
|CM7 D|Em7 G|CM7 B7|Em7 G E/G#|
|Am7|C#m7-5 F#7|Cm7|D|
[アウトロ]
|CM7|GM7|B7|Em7|
コード譜(度数表記)
Key:Gメジャー
[イントロ]
|ⅣM7|ⅠM7|Ⅲ7|Ⅵm7|
[Aメロ](♪どこから春が巡り来るのか〜)
|ⅣM7|ⅠM7|Ⅲ7|Ⅵm7 ♭Ⅵm7|
|Ⅳ/Ⅴ|#Ⅳm7-5|Ⅳm7|Ⅴ|
|ⅣM7|ⅠM7|Ⅲ7|Ⅵm7 ♭Ⅵm7|
|Ⅳ/Ⅴ|#Ⅳm7-5|Ⅳm7|Ⅴ|
[Bメロ](♪いつの間にか 花が落ちた〜)
|Ⅱm7 Ⅲ7|Ⅵm7|Ⅱm7 Ⅲ7|Ⅵ7|
|Ⅱm7 ♭Ⅵdim|Ⅵm7 ♭Ⅵm7 Ⅴm7 Ⅰ|
|Ⅱm7 Ⅴ7|Ⅰ|Ⅰ|
[サビ](♪誰かと恋に落ちて また砕けて〜)
|ⅣM7 Ⅴ|Ⅵm7 Ⅰ|ⅣM7 Ⅲ7|Ⅵm7 Ⅵ ♭Ⅵm7|
|Ⅳ/Ⅴ|#Ⅳm7-5 Ⅶ7|Ⅳm7|Ⅴ|
|ⅣM7 Ⅴ|Ⅵm7 Ⅰ|ⅣM7 Ⅲ7|Ⅵm7 Ⅰ Ⅵ/#Ⅰ|
|Ⅱm7|#Ⅳm7-5 Ⅶ7|Ⅳm7|Ⅴ|
[アウトロ]
|ⅣM7|ⅠM7|Ⅲ7|Ⅵm7|
指板上の度数の位置関係
指板上の度数の位置関係は次のようになっています。今回はKeyがGメジャーのため、Gの音(6弦3フレット)が1度となります。
![指板上の度数の位置関係(Key:G)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-17-17.46.46-1024x494.png)
それでは、各コードの押さえ方について解説していきます。
コードの押さえ方
この曲で使うコードは以下7種類です。
6弦をルートとする押さえ方と5弦をルートとする押さえ方を紹介していきますので、各コード2種類ずつ押さえ方があります。
各コードの押さえ方は以下になります。赤丸はルートの位置を示しており、指板上の度数の位置関係の図を見て、弾きたいコードの番号に合わせて弦を押さえて下さい。
例えば、Ⅴのコードを押さえたい場合は「赤丸を8フレットで6弦ルート」または「赤丸を3フレットで5弦ルート」の形で押さえる。という具合です。
このように、度数を利用したコードの押さえ方をすることによって、音名が異なっていても、同じ種類のコードであれば同じ押さえ方で弾くことができます。非常に便利な方法ですので、是非マスターしてみて下さい。
① メジャーコード(□M)
1つ目のコードはメジャーコードです。三和音の基本的なコードで、構成音は「完全1度(P1)、長3度(M3)、完全5度(P5)」の3つです。
![メジャーコードの押さえ方(6弦ルート・5弦ルート)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-23-14.11.40-1024x596.png)
② メジャーセブンス(□M7)
続いて、2つ目のコードはメジャーセブンスです。
ダイアトニックコードに含まれている四和音の基本的なコードでメジャーコードの方です。
構成音は「完全1度(P1)、長3度(M3)、完全5度(P5)、長7度(M7)」の4つです。
普通の三和音のメジャーコードに、プラス1音でメジャーセブンス(長7度)の音を加えたコードとなっています。
![□M7コードの押さえ方(6弦ルート・5弦ルート)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-19-17.23.07-1024x585.png)
③ マイナーセブンス(□m7)
続いて、3つ目のコードはマイナーセブンスです。
ダイアトニックコードに含まれている四和音の基本的なコードでマイナーコードの方です。
構成音は「完全1度(P1)、短3度(m3)、完全5度(P5)、短7度(m7)」の4つです。
普通の三和音のマイナーコードに、プラス1音でマイナーセブンス(短7度)の音を加えたコードとなります。
![□m7(マイナーセブンス)コードの押さえ方(6弦ルート・5弦ルート)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-23-14.16.22-1024x622.png)
④ セブンス(□7)
4つ目のコードはセブンスコードです。
ダイアトニックコードに含まれている四和音の基本的なコードです。構成音は「完全1度(P1)、長3度(M3)、完全5度(P5)、短7度(m7)」の4つです。
普通の三和音のメジャーコードに、プラス1音でセブンス(短7度)の音を加えたコードとなります。
![□7(セブンス)コードの押さえ方(6弦ルート・5弦ルート)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-23-14.15.21-1024x620.png)
⑤ マイナーセブンスフラットフィフス(□m7-5, □m7♭5)
続いて5つ目は、マイナーセブンスフラットフィフスです。(フラットファイブとも呼ばれる)
ダイアトニックコードに含まれている7番目のコードです。構成音は「完全1度(P1)、短3度(m3)、減5度(♭5)、短7度(m7)」の4つです。
マイナーセブンスのコードに対して、5度の音が半音低くなっているため「フラット5(フィフス or ファイブ)」という名称となっています。
![□m7-5(マイナーセブンスフラットフィフス)コードの押さえ方(6弦ルート・5弦ルート)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-23-14.16.38-1024x604.png)
⑥ ディミニッシュ(□dim)
続いて、6つ目のコードはディミニッシュ(dim)です。コード譜などでは「□dim」と表記されます。例えば、ルートがCであればCdim、ルートがEであればEdim、といった表記となります。
ルート音から短3度(半音3つ分)ずつ音を重ねたコードであり、構成音は「完全1度(P1)、短3度(m3)、減5度(♭5)、長6度(M6)」の4つです。
dimコードの押さえ方は以下になります。慣れるまでは少し押さえにくいと思います。一番左のフレットはセーハをすると押さえやすいと思うので、頑張って押さえてみて下さい。
![□dim(ディミニッシュ)コードの押さえ方(6弦ルート・5弦ルート)](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-23-14.32.56-1024x546.png)
⑦ オンコード(□/□)
最後に、7つ目のコードはオンコードです。
オンコードは「分子のコードのルート(一番低い音)を分母に書いてある音にしたコード」です。
今回の曲では、以下2つのオンコードが出てきます。
・Ⅳ/Ⅴ:ⅣのコードのルートをⅤの音にしたコード
・Ⅵ/#Ⅰ:Ⅵのコードのルートを#Ⅰの音にしたコード
それぞれ、押さえ方について説明していきます。
Ⅳ/Ⅴ(オンコード)
まずは「Ⅳ/Ⅴ」です。こちらは「Ⅳ」のメジャーコードを押さえて、ルート音を「Ⅳ」の音から「Ⅴ」の音に変更します。(赤丸は元のルートの位置であり、実際にコードとして押さえるのは青丸の方です)
1弦は押さえにくくなると思うので、特に押さえずミュートして鳴らさない状態で大丈夫です。
![](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2024/05/ⅣⅤの押さえ方-1024x545.png)
Ⅵ/#Ⅰ(オンコード)
続いて、「Ⅵ/#Ⅰ」です。
こちらも考え方は同じです。「Ⅵ」のメジャーコードを押さえて、ルート音を「Ⅵ」の音から「#Ⅰ」の音に変更します。(赤丸は元のルートの位置であり、実際にコードとして押さえるのは青丸の方です)
3弦以降の弦は押さえることが難しくなると思うので、特に押さえなくても大丈夫です。6,5,4弦だけしっかりと鳴らし、他の弦は余計な音が鳴らないようにミュートします。
![Ⅵ/#Ⅰの押さえ方](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2024/05/ⅥⅠの押さえ方-1024x542.png)
「そもそも何を言っているかよくわからない・・」という方へ
![頭を抱える女性](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2023/08/頭を抱える女性2.jpg)
ここまでの記事を読んでみて、「何を言ってるかさっぱりわからな〜い(泣)」という方はいますか?
そのような方もまだ諦めないでください!
「コード進行を度数・ディグリー表記で理解する方法」について、基本的な内容をまとめた記事を以前に作成していますので、まずは以下リンクをご参照ください。
まとめ
![裁判の法廷の画像](https://shuno-blog.com/wp-content/uploads/2024/05/裁判の法廷-1024x771.jpg)
今回は、NHK連続テレビ小説「虎に翼」主題歌の「さよーならまたいつか!/米津玄師(TVsize)」を度数表記に変換したコード譜を作成し、コードの押さえ方について解説しました。
先月、人生初の朝ドラを見始めました。毎朝、この曲を聴いて素敵な曲だな〜とテンションが上がっており、毎日のリズムを作っている曲でありとても気に入っています。
度数表記でコードを理解して演奏することは、最初は難しく感じるかもしれません。
ただ、この方法を身につけられると、コードを簡単に押さえることができますし、コード進行を覚えやすくなったりとメリットが沢山あります。
ギターの上達にも良い影響があるので、是非挑戦してみて下さい。
以下はお気に入りの音楽理論の学習本です。学習の最初のとっかかりとしては最適な内容となっています。音楽理論に興味のある方はぜひお手に取ってみてください。
それでは!さよーなら、また次回の記事で! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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