アドリブ練習の永遠の課題を解決したい
ギターソロやアドリブの練習をしていて、こんな経験はありませんか?
- カラオケ音源を探すのが面倒で、結局メトロノームだけで練習してしまう
- 同じコード進行ばかり練習していて、マンネリ化している
- 「王道進行」「カノン進行」と言われても、どんな音だったか思い出せない
- バッキングトラックを買うほどではないけど、少し本格的な練習がしたい
そんな悩みから生まれたのが、「ジャム・トラック・ジェネレーター」です。ボタンひとつで本格的なコード進行とバッキング演奏を生成し、すぐにジャムセッションを始められるツールを作りました。
ジャム・トラック・ジェネレーターとは?
Web Audio APIを使って開発した、コード進行を自動生成して演奏してくれる無料のWebアプリです。ドラム、ベース、コード楽器の3パートを同時に演奏し、実際のバンドと合わせているような感覚でアドリブ練習ができます。
開発のコンセプト
「理論書で見たあの進行、実際に音で聴きたい!」「すぐに使える練習用バッキングが欲しい!」という自分自身のニーズから開発をスタートしました。音楽理論を学んでいても、実際の音がイメージできないと身につきません。このツールは、理論と実践をつなぐ橋渡しになることを目指しています。
搭載されている機能
1. 豊富なコード進行データベース
音楽理論に基づいた、実用的なコード進行を多数収録しています。
明るい系(Major)
- 王道進行(4-5-3-6): J-POPの定番。透明感のある響き
- カノン進行(1-5-6-3): パッヘルベルのカノンから派生した美しい進行
- Let It Be進行(1-5-6-4): ビートルズの名曲で使われる安定感のある進行
- 循環コード(1-6-2-5): ジャズやポップスで頻出の万能進行
切ない系(Minor)
- 小室進行(6-4-5-1): 90年代J-POPを象徴する哀愁のある進行
- 丸の内サディスティック進行(4-3-6-1): セブンスコードを効果的に使った洗練された響き
- Just The Two Of Us進行: R&Bやシティポップで人気の大人な雰囲気
- マイナー循環(6-2-5-1): ジャズスタンダードの基本形
ジャジー系(Jazzy)
- Two-Five-One(2-5-1-6): ジャズの基礎中の基礎
- 裏コード(2-♭2-1): トライトーン代理による独特の緊張感
- 枯葉進行(2-5-1-4): ジャズスタンダード「枯葉」の美しい流れ
2. 4つの演奏スタイル
8 Beat (Pop) ポップスやロックの標準的なリズム。万能なスタイルで、初心者にもおすすめです。
Rock よりドライビング感のある8ビート。エネルギッシュな演奏に最適。
Swing (Jazz) ジャズ特有の跳ねたリズム。スイング感のあるアドリブ練習に。
Pad (Ambient) アンビエント系の伸びやかな響き。メロディーラインに集中したい時に。
3. 全12キーに対応
C、D、E、F、G、A、Bおよび各フラット/シャープキーに対応。メジャーとマイナーの相対調も表示されるので、どのキーでも自由に練習できます。
4. リアルタイムBPM調整
40〜200BPMまで自由に設定可能。スローテンポで指使いを確認したり、高速で技術を磨いたり、目的に合わせて調整できます。
5. おすすめスケール表示
各コード進行に対して、相性の良いスケールを自動表示。「何を弾けばいいか分からない」という初心者の方も安心です。
実際の使い方:ステップバイステップ
STEP 1: 雰囲気を選ぶ
まずは「明るい」「切ない」「ジャジー」「おまかせ」から気分に合った雰囲気を選択します。「おまかせ」を選ぶと、ランダムに進行が選ばれるので、新しい発見があるかもしれません。
STEP 2: キーとスタイルを設定
練習したいキーと演奏スタイルを選択。例えば、ギターならEmやAmなどの開放弦が使えるキーが弾きやすいでしょう。サックスならB♭やE♭が、ピアノならCメジャーが定番です。
STEP 3: BPMを調整
自分のレベルに合ったテンポに設定します。最初は80〜100BPMくらいから始めるのがおすすめです。
STEP 4: 進行を生成
「新しい進行を生成する」ボタンをクリック。選んだ雰囲気から、ランダムにコード進行が選ばれます。画面には進行名、コード、おすすめスケールが表示されます。
STEP 5: 再生してジャムセッション!
「Play Backing」ボタンを押すと、ドラム・ベース・コードが同時に演奏開始。現在演奏中のコードが光るので、視覚的にも分かりやすくなっています。あとは自由にアドリブを楽しむだけです!
レベル別:効果的な活用法
初心者:スケールの使い方を体で覚える
まずは表示されたスケールの音だけを使って、シンプルなメロディーを弾いてみましょう。
練習例:
- Cメジャーキーで王道進行を生成
- 「Major Scale」と表示される
- C-D-E-F-G-A-Bの音だけを使って自由に弾く
- コードが変わる瞬間の響きを聴く
慣れてきたら、ペンタトニックスケールだけで弾く練習もおすすめです。外れにくいので、アドリブ入門に最適です。
中級者:コードトーンを意識したフレーズ作り
各コードの構成音(コードトーン)を意識して弾く練習をしましょう。
練習例:
- コード進行をメモする(例:F – G – Em7 – Am7)
- 各コードの構成音を確認(F: F-A-C、G: G-B-D…)
- コードトーンを強拍で弾くフレーズを作る
- スケール音を使ってコードトーンを繋ぐ
コードトーンを的確に使えるようになると、説得力のあるソロが弾けるようになります。
上級者:ジャズ理論の実践とアウトフレーズ
ジャジー系の進行で、テンションやオルタードスケールを使った高度なアドリブに挑戦しましょう。
練習例:
- Two-Five-One進行を選択
- IIm7ではドリアンスケール
- V7ではオルタードスケールやコンディミ
- I△7ではイオニアンやリディアン
- 各コードで異なるアプローチを試す
また、わざと「外した音」を使って緊張感を作り、解決する練習も効果的です。
音楽理論の学習にも最適
コード進行の響きを耳で覚える
教科書で「王道進行は IV – V – IIIm – VIm」と書いてあっても、実際の音を知らなければ使えません。このツールを使えば、各進行の「色」や「雰囲気」を耳で記憶できます。
学習法:
- 毎日1つの進行を選んで聴き込む
- 有名曲でどこに使われているか調べる
- 自分でも弾いてみて体に染み込ませる
1週間続ければ、7つの進行が完全に身につきます。
ディグリーネーム(度数表記)の理解
「1-6-2-5」という表記が分かると、どのキーでも同じ響きを作れます。このツールは自動的にキー移調してくれるので、ディグリーネームの実用性が体感できます。
スケールとコードの関係性
「このコード進行にはこのスケールが合う」という感覚は、理論書だけでは身につきません。実際に弾きながら、耳で確かめることが重要です。
作曲・アレンジにも活用できる
メロディー作りのインスピレーション
バッキングを流しながら鼻歌でメロディーを乗せてみましょう。スマホで録音しておけば、後で楽譜に起こせます。
コード進行のアイデア出し
「いつも同じような曲になってしまう」という悩みを持つ方は多いはず。このツールで普段使わない進行を試すことで、新しい発想が生まれます。
リハーモナイゼーションの研究
既存の曲のメロディーに、このツールで生成した進行を当てはめてみると、意外な発見があります。
技術的な工夫と今後の展望
Web Audio APIによるリアルタイム生成
全ての音をブラウザ上でリアルタイムに合成しています。音源ファイルを使わないため、軽量で高速な動作を実現しました。
音楽理論エンジンの実装
コードの構成音を12平均律で計算し、適切な周波数に変換。ドラムやベースのシンセサイザーも独自に実装しています。
今後追加したい機能
実際に使いながら「こうなったらもっと便利」と感じた点を、今後アップデートしていく予定です:
- 進行のお気に入り保存機能 – よく使う進行をブックマーク
- カスタム進行の作成 – 自分でコードを並べて保存
- ベロシティや音色の調整 – より細かい表現のコントロール
- セブンスコードの表示オプション – より詳細な和音表記
- エクスポート機能 – 生成した進行をMIDIファイルとして保存
こんな人におすすめ
ギタリスト・ベーシスト
ソロやアドリブの練習に。コードバッキングとドラムが同時に鳴るので、バンドで演奏している感覚が味わえます。
鍵盤奏者(ピアノ・キーボード)
右手でメロディー、左手でコードを弾く練習に。ジャズのインプロビゼーション練習にも最適です。
管楽器奏者(サックス・トランペットなど)
ジャズのスタンダード曲を練習する前の基礎固めに。スイングスタイルでジャムセッションの雰囲気を掴めます。
音楽理論を学んでいる学生
教科書で学んだ理論を、実際の音で確認できます。耳と頭の両方で理解することで、理論が「使える知識」になります。
作曲家・DTMクリエイター
コード進行のアイデア出しに。実際に音を聴きながら、次の展開を考えられます。
既存のバッキングトラックサービスとの違い
YouTubeのバッキングトラック動画との比較
このツールの利点:
- ✅ 瞬時に生成 – 動画を探す手間がゼロ
- ✅ キー変更が自由 – ワンクリックで全12キー
- ✅ BPM調整が柔軟 – 0.1秒で変更可能
- ✅ 進行のバリエーション – ランダム生成で飽きない
有料バッキングトラックアプリとの比較
このツールの特徴:
- ✅ 完全無料 – 機能制限なし
- ✅ インストール不要 – ブラウザだけでOK
- ✅ 軽量 – PCでもスマホでもサクサク動作
- ✅ 教育的側面 – コード進行と理論を同時に学べる
もちろん、プロ向けの高音質・多機能なアプリには及びませんが、「気軽に練習したい」「理論を実践で確かめたい」という用途には十分すぎる機能を備えています。
よくある質問
Q: 音質はどのくらいですか?
A: シンプルなシンセサイザー音源なので、リアルな楽器音ではありません。ただし、練習用としては十分な音質です。
Q: コード進行を自分で作れますか?
A: 現在は用意された進行からの選択のみですが、将来的にカスタム進行の機能を追加予定です。
Q: スマホでも使えますか?
A: はい、iPhoneでもAndroidでも動作します。レスポンシブデザインなので、画面サイズに最適化されます。
Q: オフラインでも使えますか?
A: 一度ページを読み込めば、オフラインでも動作します。
Q: 録音機能はありますか?
A: 現在は搭載していませんが、別途録音ソフトと併用することで自分の演奏を録音できます。
Q: バッキングをMIDIで出力できますか?
A: 現在は対応していませんが、今後の機能追加候補として検討中です。
Q: 著作権は大丈夫ですか?
A: コード進行自体に著作権はありません。ただし、特定の楽曲として発表する場合は別途考慮が必要です。
まとめ:理論と実践をつなぐ、新しい練習ツール
音楽の上達には「知識」と「実践」の両方が不可欠です。しかし、この2つをつなぐのは意外と難しい。教科書で覚えた進行を、実際の音で確かめる機会は少ないものです。
「ジャム・トラック・ジェネレーター」は、その架け橋となることを目指して開発しました。コード進行の響きを耳で覚え、その上でアドリブを楽しむ。この繰り返しが、あなたの音楽力を確実に向上させます。
毎日5分でも、このツールを使ってアドリブ練習をしてみてください。1ヶ月後には、確実に成長を実感できるはずです。
さあ、今日からあなたのジャムセッションを始めましょう!
このツールは個人が開発したWebアプリケーションです。Web Audio APIを使用し、ブラウザ上ですべての音をリアルタイム生成しています。全ての機能を無料で提供していますので、ぜひ練習にお役立てください。


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