「なんとなく上達してる気がする」では満足できない
ギターの練習を続けていると、こんな疑問や悩みが湧いてきませんか?
- 毎日練習しているけど、本当に上達しているのか実感が湧かない
- 「このフレーズ、前より速く弾けるようになった気がする」→でも気のせいかも?
- スランプに陥った時、過去の成長を振り返れるものが何もない
- 速弾き練習で限界BPMを測っても、記録を残す場所がない
- メトロノームの数字は覚えていても、その時の気づきやコツを忘れてしまう
そんな「感覚的な上達」を「具体的な数値」として記録し、グラフで可視化できるのが、今回ご紹介する「BPM成長記録ツール」です。
BPM成長記録ツールとは?
このツールは、ギタリスト専用に開発された、練習の成果をBPMという数値で記録し、成長をグラフで可視化するアプリケーションです。曲ごと、さらにはフレーズごとに「今日はこのBPMまで弾けた!」という記録を残していくことで、自分の成長曲線を目で確認できるようになります。
練習していると「昨日より調子が悪い」と感じる日もあります。でも、1ヶ月前と比べればどうでしょう?このツールのグラフを見れば、確実に成長していることが一目瞭然です。
なぜこのツールを作ったのか
私自身、ギターの速弾き練習をしている時に「このフレーズ、前回は何BPMまでいけたんだっけ?」と思うことが頻繁にありました。メモ帳に書いても、後で探すのが面倒。スマホのメモアプリに書いても、グラフ化できない。
市販の練習記録アプリはたくさんありますが、「曲→フレーズ」という階層構造で管理できるものは少なく、また、グラフ表示が見づらかったり、メモ機能が貧弱だったりします。
「だったら自分で、本当に欲しい機能だけに絞った、シンプルで使いやすいツールを作ろう」と思い立ち、このツールが誕生しました。
主な機能:シンプルだけど強力な3つの柱
1. 曲とフレーズの階層管理
このツールでは、以下のような階層構造でデータを管理します。
階層構造:
曲名
└ フレーズ名1
└ 記録1(日時、BPM、メモ)
└ 記録2(日時、BPM、メモ)
└ ...
└ フレーズ名2
└ 記録1
└ ...
実例で理解する:
例えば「カノンロック」という曲を練習しているとします。この曲には以下のようなパートがあります。
- イントロのアルペジオ
- Aメロのリフ
- サビの速弾き
- エンディングのスウィープ
それぞれのパートで難易度が違うので、別々に記録を取りたいですよね。このツールなら、「カノンロック」という曲の中に、上記4つのフレーズを作成し、それぞれ独立して記録を残せます。
具体的な使用イメージ:
| 曲名 | フレーズ名 | 記録日 | BPM | メモ |
|---|---|---|---|---|
| カノンロック | イントロ | 1/10 | 120 | 指が滑らかに動いた |
| カノンロック | イントロ | 1/11 | 125 | リラックスを意識 |
| カノンロック | サビ速弾き | 1/10 | 140 | まだギリギリ |
| カノンロック | サビ速弾き | 1/12 | 145 | 突破!脱力がカギ |
こうして記録を残していくと、どのフレーズがどれくらい成長したか、一目瞭然になります。
2. グラフによる成長の可視化
記録を入力すると、自動的に折れ線グラフが生成されます。横軸が日付、縦軸がBPM。右肩上がりのグラフを見ると、自分の努力が報われている実感が湧いてきます。
グラフの特徴:
- 各データポイント(点)にカーソルを合わせると、その日のBPMとメモがポップアップで表示されます(スマホならタップ)
- テーマカラーに合わせた見やすいデザイン
- ダークモード・ライトモード両対応
グラフから読み取れること:
- 短期的な停滞(プラトー)も、長期的には成長している
- 急激に伸びた日の「何が良かったのか」をメモから振り返れる
- 調子が悪い日があっても、全体のトレンドは上向き
実際に使ってみると、「2週間前と比べて10BPMも上がってる!」という発見が、次の練習のモチベーションになります。
3. メモ機能で気づきを記録
BPMという数値だけでなく、その日の気づきをメモとして残せるのが、このツールの大きな特徴です。
メモに残すべきこと:
- 「小指の動きを意識したらスムーズになった」
- 「脱力を心がけたら安定した」
- 「今日は指が冷えていて調子が悪かった」
- 「メトロノームを裏拍で鳴らしたらリズムキープしやすかった」
- 「ピッキングの角度を変えてみた」
こうした気づきは、その日は覚えていても、数日経つと忘れてしまいます。でも、メモとして残しておけば、後で「あの時何をして成長したんだっけ?」と振り返ることができます。
特に、スランプに陥った時に過去のメモを読み返すと、「そうだ、この意識を忘れてた!」という発見があり、復活のきっかけになることが多いです。
実際の使い方:ステップバイステップ
それでは、実際の使用手順を詳しく見ていきましょう。
STEP 1: 曲名とフレーズ名を入力
まず、練習している曲名とフレーズ名を入力します。
曲名の例:
- 「カノンロック」
- 「天体観測 ギターソロ」
- 「Cliffs of Dover」
- 「スケール練習」
フレーズ名の例:
- 「イントロ」
- 「Aメロ リフ」
- 「サビ 速弾き」
- 「Cメロ スウィープ」
- 「Cメジャースケール 3音/弦」
一度入力した曲名やフレーズ名は、次回から入力候補として自動表示されます。これにより、同じ曲の別のフレーズを記録する時に、わざわざ曲名を打ち直す必要がありません。
STEP 2: 最高BPMを入力
メトロノームに合わせて練習し、その日の限界BPMを記録します。
BPMの測り方のコツ:
- ゆっくりとしたテンポから始める(例:60BPM)
- 完璧に弾けたら5〜10BPMずつ上げる
- ミスなく安定して弾けるギリギリのテンポを「最高BPM」とする
- その日の体調や指の調子によって変動するのは普通
「たまたま1回だけ弾けた」BPMではなく、「安定して繰り返し弾ける」BPMを記録するのがポイントです。そうすることで、グラフが実力の推移を正確に反映します。
STEP 3: メモを入力(オプション)
その日の気づきや状態を、自由にメモとして残します。
メモ入力例:
小指の動きを意識したらスムーズになった。
明日も同じ意識で練習しよう。
メモは任意なので、時間がない時は空欄でもOKです。ただし、特に大きな成長があった日や、逆に調子が悪かった日は、必ずメモを残すことをおすすめします。後で振り返った時に、とても役立ちます。
STEP 4: 記録するボタンをクリック
全て入力したら「記録する」ボタンをクリック。これで記録が保存され、グラフと履歴が自動更新されます。
記録はブラウザのローカルストレージに保存されるので、ページを閉じても消えません。次回アクセスした時も、そのまま続きから使えます。
STEP 5: グラフと履歴を確認
記録が追加されると、以下の表示が自動更新されます。
グラフエリア: 折れ線グラフで成長曲線を表示。点をクリック(スマホならタップ)すると、その日のBPMとメモがポップアップで見られます。
履歴エリア: 記録した全てのデータが、新しい順にリスト表示されます。各記録には「編集」ボタンと「削除」ボタンが付いており、後から修正も可能です。
実際の活用シーン
それでは、具体的にどんな場面でこのツールが役立つのか、シーンごとに見ていきましょう。
シーン1: 速弾き練習の進捗管理
状況: Paul Gilbert の「Scarified」のギターソロを練習中。超高速フレーズで、原曲は180BPMくらい。
活用法:
- 曲名「Scarified」、フレーズ「ギターソロ 前半」で記録開始
- 初日:80BPMで記録
- 1週間後:100BPM突破
- 2週間後:120BPM到達
- 1ヶ月後:140BPM、「ピックの角度を意識」とメモ
- グラフで成長を確認 → モチベーションUP!
グラフを見ると、停滞期があっても、全体としては確実に成長していることが分かります。これが、諦めずに練習を続ける原動力になります。
シーン2: スケール練習の継続記録
状況: 毎日のウォーミングアップで、Cメジャースケールを3音/弦で練習している。
活用法:
- 曲名「スケール練習」、フレーズ「Cメジャー 3音/弦」
- 毎朝、その日の最高速度を記録
- 「今日は指が温まるのに時間がかかった」などメモ
- 3ヶ月後、グラフを見返すと、最初は80BPMだったのが、今は140BPM
- 基礎力の向上を実感
基礎練習は地味で、成長を感じにくいものです。でも、数値で見えると「ちゃんと上達してる!」と確信できます。
シーン3: 苦手フレーズの克服記録
状況: ある曲のBメロに、どうしても弾けないフレーズがある。何度も練習しているけど、進歩しているのか分からない。
活用法:
- 曲名「〇〇」、フレーズ「Bメロ 16分連打」で記録
- 初日:60BPM、「指がバタつく」
- 3日後:65BPM、「脱力を意識」
- 1週間後:70BPM、「手首の角度を変えてみた」
- 2週間後:75BPM、「ついに安定!」
- 1ヶ月後:85BPM、「原曲テンポ突破!」
苦手フレーズでも、記録を取ることで「確実に進歩している」ことが見えます。これがあるから、諦めずに続けられます。
シーン4: スランプからの脱出
状況: ずっと練習しているのに、ある日突然弾けなくなった。スランプに陥ったかも…
活用法:
- グラフを見返すと、1ヶ月前は100BPMだった
- 今は調子が悪くて95BPMだけど、2ヶ月前は80BPMだった
- つまり、長期的には確実に成長している
- 過去のメモを読み返すと「脱力」というキーワードが多い
- もう一度、脱力を意識して練習してみる
- 数日後、復活!110BPMを記録
スランプの時こそ、過去のデータが支えになります。「前も乗り越えた、今回も大丈夫」と思えることが、精神的に大きな助けになります。
シーン5: レッスンの振り返り
状況: ギター教室に通っていて、先生から課題曲をもらった。
活用法:
- 曲名「課題曲〇〇」、フレーズ「先生指摘のフレーズ」
- レッスン後、先生のアドバイスをメモに記録
- 「右手の脱力」「左手の親指の位置」など具体的に
- 次のレッスンまでに、どれだけBPMが上がったかを先生に報告
- 先生も成長を喜んでくれる
数値で成長を示せると、先生とのコミュニケーションも円滑になります。「頑張ってます!」という言葉だけでなく、グラフを見せれば一目瞭然です。
便利な機能:細部へのこだわり
データの自動保存
記録は全てブラウザのローカルストレージに自動保存されます。インターネット接続がなくても動作し、データは端末内に安全に保管されます。
ただし、ブラウザのキャッシュを削除したり、別の端末でアクセスすると、データは引き継がれません。そのため、定期的に「CSV保存」でバックアップを取ることをおすすめします。
CSV出力機能
「CSV保存」ボタンをクリックすると、全ての記録をCSV形式でダウンロードできます。
CSV出力の利点:
- Excelやスプレッドシートで開いて、さらに詳細な分析が可能
- バックアップとして保管できる
- 複数の端末間でデータを移行できる(手動)
CSVファイルの内容:
| Song | Phrase | Date | BPM | Memo |
|---|---|---|---|---|
| カノンロック | サビ速弾き | 2026/01/10 10:30 | 140 | まだギリギリ |
| カノンロック | サビ速弾き | 2026/01/12 09:15 | 145 | 突破!脱力がカギ |
記録の編集・削除
間違って入力してしまった場合や、メモを追記したい場合は、履歴リストから「編集」ボタンをクリックして修正できます。
また、不要な記録は「削除」ボタンで消去できます。削除前には確認ダイアログが表示されるので、誤操作の心配もありません。
ダークモード対応
右上のアイコンをクリックすると、ライトモード⇔ダークモードを切り替えられます。
ダークモード:
- 夜間の練習に最適
- 目に優しい
- スマホのバッテリー節約(有機ELディスプレイの場合)
ライトモード:
- 昼間の視認性が良い
- 印刷時に見やすい
設定はブラウザに保存されるので、次回アクセス時も同じテーマで開きます。グラフの配色も、テーマに合わせて自動調整されます。
入力補完(サジェスト)機能
曲名やフレーズ名の入力フィールドには、過去に入力したことがある名前が候補として表示されます。
これにより、毎回同じ名前を打ち直す手間が省け、入力ミスによる重複データの発生も防げます。
関連ツールとの組み合わせで効果倍増
BPM成長記録ツールは、以下のような他のギター練習ツールと組み合わせることで、さらに効果的に使えます。
1. 万能メトロノーム
BPMを測るには、メトロノームが必須です。シンプルで高機能なメトロノームツールを使えば、正確なテンポで練習できます。
併用のメリット:
- 正確なBPM測定
- リズムキープの訓練
- 徐々にテンポを上げる練習
2. YouTubeルーパー(AB再生ループ)
原曲の音源を聴きながら練習する時に、特定の部分だけをループ再生できるツールです。
併用のメリット:
- 難しいフレーズを繰り返し聴ける
- スロー再生で運指を確認
- 原曲のニュアンスを学べる
3. ギタースケール表示ツール
指板上にスケール(音階)を表示するツールです。
併用のメリット:
- スケール練習の位置確認
- アドリブフレーズの研究
- 運指パターンの習得
4. コード度数変換ツール
コード進行を度数(ディグリー)に変換するツールです。
併用のメリット:
- 楽曲の構造理解
- 転調の練習
- 音楽理論の学習
5. カポタスト移調ツール
カポ位置を変えた時のコードを計算するツールです。
併用のメリット:
- 弾きやすいキーを探す
- 弾き語りのキー調整
- バレーコード回避
これらのツールを状況に応じて使い分けることで、練習の質が飛躍的に向上します。
よくある質問
Q: データはどこに保存されますか? A: ブラウザのローカルストレージに保存されます。クラウドには送信されないので、プライバシーも安心です。
Q: 複数の端末で同期できますか? A: 現在、自動同期機能はありません。ただし、CSV出力して手動で移行することは可能です。
Q: スマホでも使えますか? A: はい、レスポンシブデザインなので、スマホやタブレットでも快適に使えます。
Q: データのバックアップはどうすればいいですか? A: 定期的に「CSV保存」ボタンでダウンロードし、クラウドストレージ(Google Driveなど)に保存することをおすすめします。
Q: 曲名やフレーズ名を後から変更できますか? A: 現在、名前の一括変更機能はありません。個別の記録は編集・削除できますが、曲やフレーズの名前自体を変更したい場合は、新しい名前で記録し直す必要があります。
Q: グラフが表示されません A: 最低2つ以上の記録がないと、グラフは表示されません。まずは2回以上記録を追加してみてください。
Q: 間違って「全リセット」を押してしまいました A: 全リセットを実行すると、データは完全に削除され、復元できません。定期的にCSV保存でバックアップを取ることを強くおすすめします。
Q: ベースやドラムの練習にも使えますか? A: はい、BPMを記録するという用途は全ての楽器に共通なので、ベース、ドラム、ピアノなど、どんな楽器でも使えます。
Q: 無料で使い続けられますか? A: はい、完全無料です。今後も基本機能は無料のまま提供し続ける予定です。
まとめ:数値で見える成長が、最高のモチベーション
ギターの練習は、時に孤独で、成長を実感しにくいものです。「本当に上手くなってるのかな?」と不安になることもあるでしょう。
でも、このBPM成長記録ツールがあれば、あなたの努力は数値として、グラフとして、確実に記録されます。右肩上がりのグラフを見れば、「確実に成長している」という事実が、あなたの背中を押してくれます。
停滞期があっても大丈夫。グラフを見れば、長期的には成長していることが分かります。スランプの時は、過去のメモを読み返してみましょう。きっと、乗り越えるヒントが見つかるはずです。
今日から、あなたの練習を「見える化」しませんか?
さあ、最初の一歩を踏み出しましょう。今日の練習で弾けた最高BPMを、記録してみてください。1ヶ月後、3ヶ月後、1年後…グラフがどこまで伸びているか、今から楽しみですね。
このツールは、全てのギタリストが自分の成長を実感し、練習を楽しみ続けられることを願って開発されました。あなたの音楽ライフが、より充実したものになりますように。


コメント